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「ふー……」
璃乙は体を洗い終えて、湯船に浸かった。
「なーんか、こうなると眠くなっちゃうなー
……なんて…」
そう言ってる間にも璃乙の表情は完全に緩まり、目もとろんとしていた。
いざ、眠りの世界へと行こうとする瞬間、
「璃乙さま、着替えとタオルをお持ちしました。
篭に置いておきます」
幼く可愛らしい声だが、凛とした口調が浴場に響いた。
「は…はいっ!!」
璃乙は急に現実世界へ引き込まれたせいか、焦って上擦った声で返事をしてしまった。
「それでは失礼しました。」
そう言い、外の気配が消えた。
璃乙は、ふう、とため息を吐くと、
「上がろ…」
そう呟き湯船から上がり、出口へと歩を歩めた。
「んー……」
璃乙は、風呂から出て体を拭き、薄い灰色の長袖のワンピースを着て、悩んでいた。
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