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「これの役目は…?」
璃乙の言った『これ』は薄紫色の長い布であった。
「頭に巻くとか!!!…ってターバンな訳ないか……」
(この布以外に厚いし…頭に巻いたら首が痛くなるよ……絶対)
「よく映画で有る、貴婦人とかが肩に掛けたり、腕に巻き付けたり…って長すぎるか…うん」
璃乙が謎の布と奮闘している時、
「着替えは終わりになって?璃乙」
ノックもせずプリンセスが入ってきた。
「あっ…プリンセス……」
璃乙は小さく震えたが、プリンセスと分かり安堵する。
「あの…これ、どうしたらいいか分かんなくて……」
「あら…お前達、説明してなかったの?」
プリンセスは振り向き、見た目的に年が変わらない、お付きの者に言った。
「すみません…まだ入っていたので、後でお教えしようかと…」
お付きの者は深々と頭を下げた。
「出てくるまで待てば済むことじゃありませんの?」
プリンセスは明らかに機嫌を損ねてしまった。
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