お城と夢

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そんなプリンセスを見て、璃乙は慌てて制止した。 「長風呂した私が悪いの! 私、別に怒ってないから…ね?」 「………そう、璃乙が良いならいいわ…許してさしあげる。 璃乙の慈悲深い心に感謝なさい」 プリンセスは少し不服そうに言った。 「はい。 …璃乙さま、ありがとう御座います。」 「いやいや…」 (あんな惨劇二度も見たくないし… つか『様』付けってなんかムズムズするなぁ…) プリンセスの機嫌を直して、璃乙は本題に移る。 「ところで、これの着方教えてくれる?」 「ああ、そうだったわね。ほら、お前達早くなさい」 「はい」 先ほどの幼いお付きの者とは変わり、見た目11,2歳の少女二人が璃乙の横に立った。「では失礼します。」「あ、はい…」 「まずは、この布を二つ折りにし、肩にお掛けします。」 その言葉通りに、喋っていない片方が、布を二つ折りにする。 喋っていた片方も布を持ち、ゆっくりと璃乙の肩に掛ける。 そして布の長さが左右、合ってるのを確認する。
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