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「フフフ……ちゃんと布団をお掛けなさいね」
プリンセスは母親の様に言い、クスクスと笑う。
その間にお付きの者達が、窓のカーテンを閉め、ベッドのカーテンも閉める。
薄暗い部屋になり、プリンセス達は部屋を出ようとする。
出る前にドアの前でプリンセスが振り向く、璃乙は、その様子をベッドのカーテンの隙間から、ぼんやりと見つめ。
「おやすみなさい」
先ほどと同じ深い笑みで、プリンセスは言った。
「…お…や、す…み…」
璃乙は途切れ途切れで返した。
プリンセスはクスリと笑うと、扉を静かに閉めた。
扉が閉まるのと同時に璃乙は、眠りに着いた。
――危ないよ
誰?
――危ないよ
なんで?
――ころされちゃうから
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