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突然、扉が開く音がする。続いて閉める音がした。
璃乙は、プリンセスがベッドのカーテンの、隙間から見てるのが視線で分かった。
「…寝てるのね、よかった」
(ほら、きっと殺人者に殺されてないか心配で来たんだ。
ごめんね…)
璃乙は返事をしようかと、目を開けた。
「!!!!」
カーテンの隙間から見えるのは、細く小さな腕に、それと似つかわしいのか、少し迷うような綺麗で豪華で、血がべっとりと付いた大きな剣が見えた。
「ああ、よかった。逃げられたら困るもの」
プリンセスは、そう呟きながらもベッドへとちかづく。
「……!?」
殺される
「すぐに楽にしてさしあげるわ。これで貴方もお望み通りですのよ」
シャッとカーテンが勢いよく、開けられたのと同時に、璃乙は力いっぱい、枕を投げた。
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