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少年の居た場所には灰色の四角い墓標のようなのがあり、所々には赤い液体が大量に飛び散っており、残骸ともいえる肉の塊も飛び散っていた。
「……え?」
璃乙は自分に飛び散った残骸と血に気にせず、ぼんやりと思考を回転させる。
――私はさっきまで男の子と話していて…
何か降って来たと思ったら…急に相手が黙って…
見たら周りが血だらけ……で…――
「ああぁぁああぁあああああああ!!!!!!!!!!」
状況が認識した璃乙は、叫びながら後ずさった。
(なんで?!!!なんで死んでるの?!!そもそも何で石が降ってくるの!!!!!!)
璃乙は辺りを見回した。子供達が全員、璃乙を見つめていた。
(どうしよう!!どうしよう!!!!!私、濡れ衣着せられる!!!)
璃乙が否定の言葉を言おうとした時、今まで見ていた子供達は「まただね」「そうだね」と口々に呟いた。
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