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「は…はい!?」
考え事をしていた璃乙は、いきなり声をかけられ素っ頓狂な声を出した。
「そうよ!それがいいですわ!!!
血塗れですもの!犯罪者の血なんか浴びて、気持ち悪いでしょう?
」
プリンセスは気にする事なく、笑顔で璃乙に同意を求める。
「はあ…まあ……」
(どんな血だって浴びたら気持ち悪いよ……
そこまで変人じゃないよ、私…うん……)
璃乙は曖昧に返事をする、返事を聞いたプリンセスは、更に笑みを深めた。
「さあ参りましょう!わたくしのお城はこちらですわ」
プリンセスは上機嫌で後ろへ振り向き歩を進めた。
「あ!待って!」
急いで璃乙はプリンセスの後を追う。
その後をプリンセスの家来は、付いて行く。
第一章――終
次章、お城と夢――に続く。
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