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どうも、俺です。
今は昼休みの時間で、皆自由に過ごしてます。
俺はいつもと変わらず、祐と一緒にのんびりまったり時間が過ぎるのを待っていた。
『なぁ…淕?』
「なんだ?祐」
『暑苦しいから、自分の席に戻ってくれへんか?』
祐が言った言葉は読者には不思議であろう。
俺は座るとこがないってことで祐の椅子を半分奪っているのだ。
その椅子にもちろん祐も座ってるわけで、必然的にくっついて座る形になる。
そして、今は真夏…。
夏の暑い時期に、気にせず座れる俺もどうかと思うが、祐の言う意見も一理あるので静かに退く。
『あ~やっと暑っ苦しいとこから解放されたわ~』
席を退いた瞬間の呟きに、俺は軽くムッとしながら祐の前のあいてる席に座る。
すると、どこからかドタドタと廊下を走る音が聞こえてきて。
『やっほ~!!!!淕~居る~??』
案の定来たのは砂羽だった。
大声で叫ばれたものだから、皆の視線は一斉に俺に向く。
俺はその視線を物ともせず手をあげて「ここに居るぞ~」という。
砂羽は俺を見つけたのか軽く肩で息をしながら、近くまでやってきた。
『隣のクラス!!凄い二人が居るの!!来ない?!』
とっても凄まじかったのか、ずいっと顔を近づけて話す砂羽。
「隣のクラス?」
『あ~知っとるで、優介&沙苗コンビやろ?』
『そう!!!!その二人!!!』
全く話についていけない俺に、祐はなんなくついていった。
聞いたことない名前に、首を傾げると祐が不思議そうに聞く。
『なんやお前、知らんのかいな。あの二人この学校では有名やで?』
祐の一言に驚いた俺は、“何故そんな有名だというその二人の事を今まで知らなかったのか”と疑問に思ったが、気にしない事にした。
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