ツンデレ娘にご用心!?

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「なんでお前はそこで抱きついてくるんだよ…」 『別に良いじゃ~ん、減るもんじゃないんだし~』 俺に抱き付いたままの砂羽は一度優希を見て、意味深な笑みを残しまた俺に向き直った。 とことん挑発したいらしい。 そして、挑発されてる優希はと言うと。 『ちょ、ちょっと!!淕から離れなさいよ!』 『なんでよ~、優希にはカンケーないじゃ~ん』 そう言いつつ、しっかりくっついてくる砂羽。 俺はどうすればいいのかわからず、呆然とこの光景を見ている。 俺の様子に優希はムッとし、俺を叩いてきた。 バシン 『アンタも…振りほどくとか、何かこうやりなさいよ!!』 「いや、俺別に振りほどく理由なんてねぇーもん…こいつはただの幼馴染みだし」 俺の言葉に砂羽がムッとし、言う。 『ひっどいなぁ~、幼馴染みでも恋愛対象にはなるはずでしょ~』 「祐…お前少しは助けるために動いてくれねぇーのか?」 俺が三つ巴の状況にあって助けてほしいのに、ダチである祐はいつもと変わらぬ日常の様に本を読んだままだった。 そんな祐に助けを求めると。 『知らんがな、自分でなんとかせぇーよ…羨ましい体質しとるくせに』 「“羨ましい体質”ってくどいぞ、俺からすると困るんだっつーの」 祐は、どうも俺の体質が気に食わないらしく助けてくれないそうだ。 全くひどい奴だな、一番の理解者だと思っていたのに。 「あーもう、お前らと話してんの面倒だから、お前はとっとと離れろ。優希…これでいいだろ?」 話しに付き合うのが面倒になった俺は、なんとか砂羽を離し優希に聞くと。 『ふん、アンタが誰とくっついていようと私には関係ないんだから!』 とても満足そうに笑いながらそんな言葉を残して友達の元へ戻って行った。 砂羽はというと。 『ホント、優希ってからかい甲斐があるわ~、淕の体質あってのものねぇ…』 こいつも満足そうに笑っていた。 俺ってなんでこんな体質なんだろう…。
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