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『淕?』
「ん~…なんだ優希か…どうしたよ?」
予鈴が鳴るのを席に座って待っていると、優希が話し掛けにきた。
俺はぼーっとしてると大体反応が鈍くなる。
反射神経は良いんだけど…。
『なんで、砂羽がくっついた時に、呆れてたの?』
「なんだ、気付いてたのか。俺にとっちゃあ日常茶飯事だから気にはしねぇーんだけど…よく俺を使って挑発するからな、アイツ」
俺が頬杖をつきながら説明すると、優希は納得したのか静かに立ち去って行った。
「女の考える事はわからん…」
一言呟いたその言葉は見事予鈴のチャイムに遮られた。
どうも、淕です。
覚えてくれましたかね…?
俺からお知らせがあります。
ツンデレ娘にご用心!?はここまでです。
あ、でもこれからも優希は出てきますよ?
ただ紹介というか、優希のツンデレさを知ってもらおうかと。
(※繰り返しますが、ツンデレになってるかは不明。←)
ツンデレを相手にするときは気を付けてね。
素直じゃないから…。
【オマケ】
「優希~?」
『はひっ?!…な、何よ!!急に話し掛けないでよ!!…嬉しかったけど。』
「ん?最後なんか言ったか?」
『言ってないわよ!!…何か用?』
「ん…と、なんだったかな…わりぃ、忘れた」
『忘れないでよ!!気になるじゃない!!…しっかりしてよ』
忘れた俺に、しっかりしろとのお叱り。
まあ、わからなくもない。
「だから最後だけ小声で言うなって…思い出したら言うわ、じゃあまた明日な」
また明日とぬかしつつ、しれっと優希の頭を撫でてみる。
『…っ!なに、頭撫でてんのよ?』
「んー?ご機嫌取り?」
『気安くさわらないでよ、バカ。』
俺としては、砂羽の挑発のお詫びなノリでご機嫌取りしてたんだが、割と効果はあったらしい。
「お、ちょっとは良くなったみたいだな。」
『…っ、勘違いしないでよね、別に嬉しがってるわけじゃないんだから!』
よくある台詞を聞けたことに満足して、その場に佇む優希に手を振った。
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