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物分かりのいい春樹に感謝しつつ志摩は水城を車に乗るよう促した しばらく車を運転してた春樹がふと疑問を問い掛けた 「ところで…君名前は~?」 「……」 「あぁわりぃコイツ言語失ってるみたいなんだ」 「……生れつき?」 水城は顔を横に振った 「ショックな事でもあったのかな…多分」 「あぁ…とりあえず呼び名は水城」 「志摩のお母さんの名前でしょ?」 「何が何でも忘れないだろうと思って……」 「ハハハ志摩らしいや」 「うるせぇ……」 「もうすぐ着くよ~109でいいよねぇ」 「そうだな」 地下駐車場に車を止めエレベーターに乗り込む3人 食料品や洋服店など様々な店が犇めくデパート…3人は4階の洋服売り場を歩いていた 「どれが良いかな~♪」 楽しそうに服を選ぶ春樹 そんな春樹についていけないのは志摩の方 「………おぃ水城…自分の好きな服選んでこい」 「コクン」 水城は売り場内で服を選び始めた 「志摩!志摩!これどう?」 春樹が持って来たのは黒のジャケットとYシャツ風がセットになっている服だった 「……俺に聞くな…水城に聞けよ」 志摩はファッションにあまり興味がないらしい 「つまんないヤツ~水城」
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