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口をとんがらしてブーイングしてふざける春樹 「…あいつはガキか…」 ボソッと笑いながら呟く志摩 その呟きは店内に流れるラップの音楽や雑音で掻き消された 「志摩!ちょっと!!」 「?」 春樹に呼ばれて志摩はベンチから立ち上がり春樹に近づいた 「どうした?」 「コレ…」 「へぇ~似合ってるじゃねぇか」 試着室の中に居るのは勿論水城 黒い帽子、ゴシック風のTシャツ、穴のあいたジーパン 「水城君モデルいけんじゃねぇ!!!」 目をキラキラ輝かせながら言う春樹…余りに似合い過ぎていて負けじと意地をはる志摩 「まぁ~俺以上ではないがな」 「お前は子供かよ!」 「…!」 そんな雑談している2人は女性客や店員の熱い視線には気付いて居なかった (………後が怖い;;;) 一人気付いた水城は密にそんな事を思っていた 馴れない視線の痛さに耐え兼ねて水城は志摩の袖を引っ張った 「…?!」 「どうしたの…?」 そっと後を振り向く……志摩… 見馴れた好景気だが多少なりとも顔が引き攣る 即座に胸ポケットからサングラスをかけ小声で「女性に囲まれている」とだけ春樹に伝えた 春樹もそっと後を振り向くその瞬間…小声で「振り向いた!!!」や「カッコイイ!!!」の黄色い歓声がザワザワと聞こえる
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