次の日

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地下駐車場へ向かい車に乗り込んだ 「あっ」 「どうした?春」 「ラジオつけていい?」 「…好きにしろよ」 「この時間帯のパーソナリティ好きなんだぁ」 「知らないから」 「素っ気ないな~」 『こんにちはミナで~す』 『今日も快晴でぽかぽかしてますね!私は今す~ごくお昼寝したぁ~ぃ!!!眠たいけど今日も張り切って行きましょ~!!』 「かわいいなぁ~ミナたん」 「……おまえなぁ」 『っとその前に…政治家の園原勇作氏のご子息が行方不明との事名前は園原悠斗君(15)です』 「この人有名だよねぇ~」 「俺も知ってるよくテレビに出てるよな…」 バックミラーに映る水城の様子がおかしい 「おい水城?!大丈夫か!!」 ガタガタと体を震わせて尋常じゃない程汗をかいてる 「春端に車停車させろ」 「わ、分かった」 停車したのを確認して直ぐさま助手席のドアを開け後部座席のドアを開けた 「水城…大丈…」 触れようとした時 パシン 「っ…」      ”拒絶” 手を弾かれた ヒリヒリと手が痛む 水城の目はただただ何かに怯えている 俺が近づこうとすると後退りするように距離を離そうとする 「【園原勇作】」 「!!!」 政治家の名を呟くと絶望したように顔を強張らせて大粒の涙を流し始めた 「……志摩もしかして……」 「その真坂だな」
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