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そんな生活が4年間続いた
気付けば僕は10歳になってた
そんな時あの人が外国に行く事になり僕は5年振りの自由を手に入れた
斎さんは僕の世話をしてくれた
『悠斗君ごめなさい気付いて上げられなくて…』
「……ぃ」
『……』
「わぁ…な…ぃ…わぁくなぃ」
10歳にもなって僕は記憶にある僅かな発音しか喋れなかった
アイツが喋る事を許さなかったからだ
それから4年間ずっと斎と暮らしてた
斎が1年間かけて言葉を教えてくれた
そして手続きをして学校に行けた
楽しかった
アイツが帰って来なきゃいいのにそう思ってた
だがアイツは帰って来た
また監禁生活の始まり
学校は途中で辞めさせられた
お金にモノを言わせて圧力をかけて口を塞いだ
1年間でまためちゃくちゃにされた
4年間の思い出が言葉がたった1年間で壊された
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