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きらびやかなネオンが光り輝く都会の一角に一際目立つ看板がある……。
ホストクラブ【雅】
『またのご来店お待ちしています!!』
『ふふ…またねぇ』
女性客は手を振りながら消える下っ端のホスト達は客が消えると店に戻っていった
店内は明るく豪華な装飾品で飾られ大きな花瓶には立派な花束が飾られている
各テーブルは満席でボトルやフルーツの盛り合わせ等様々な物がテーブルに置かれている
ドアが開きホスト達は両脇に並んだ
『『いらっしゃいませ!!!ようこそ【雅】に』』
『【雅】にようこそ』
『こんばんはオーナーさん』
来店したのは常連客の橘サラ
橘は大手IT事業の社長で【雅】のオープン以来毎晩のように足を運んでいる
お目やては……
『響君と明君はいるかしら?』
『すみません…今接客中ですのでしばらくお待ちいただく事になりますが……』
『仕方ないわねぇ…早めに呼んでちょうだい』
『はい』
橘はホストに連れられ席に座った
『すみません響さん』
「どうした?」
黒服の男が響の耳元で小さく言った
『橘様が来られました』
「あぁ分かった…ゴメンすぐ戻るからいい子にしてろ」
『えぇ~響さん行っちゃうの?』
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