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「莉乃どうした?」
尚之さんが、なかなか帰って来ない私を玄関まで迎えにきた。
「何か、幸せだな…と思って。」
二人の娘に、たくさんの友人、そして私の隣には最愛の人がいて……。
「俺も幸せだよ…。」
尚之さんが、そっと私を抱き寄せた。
「もっと幸せにするから…。」
「よろしくお願いします!!」
私達は見つめ合い、ゆっくりと唇を重ねようとすると……。
ドタッ!!
音のする方を見ると、大吾がうつぶせで他のみんなの下敷きになっていた。
尚之さんは、チッと舌打ちをしながら
「…夫婦の甘い時間を邪魔しやがって……。みんな覚悟はできてるだろうな…。」
私の頬に軽くキスを落とし「続きは今夜…な。」と囁くと、リビングへ走って行った。
END
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