プロローグ

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                ふざけんじゃねぇよ。何が仲良い親友だ。こっちは散々頑張ってるってのに。     何で俺がこんな、こんな目に。             ギリッと歯を噛み締め、立ち上がって吼える。       「俺、は男子だぁーーーー!」       思いっきり叫んだ後、息を切らせると共に頬を熱い何かが伝う。       これだから女子ってのは嫌なんだ。キレてんのに何で、何で涙なんか――                 誰もいない屋上で一人座り込んで涙を零す赤髪一人。 その姿は何とも華奢で、儚かった――    
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