桜吹雪で始まる世界~ピンク色はエロと萌え~

14/37
前へ
/39ページ
次へ
「滲みるけど我慢してね」 「うぅ…」 消毒液をかける俺の手首を小さな手でギューッと掴む。 やべー、かあいいわ。 「…千鶴、お前まで掴むな」 「ぶー、私だって怪我して来るもん」 何を拗ねてるんだこいつは。 ま、膨れた顔も面白いしすぐに元通りになるから放置しておこう。 「はい、終わったよ」 ガーゼをテープで止めてまた涙目になってるから頭を撫でてあげた。 所謂母性本能をくすぶられたってやつだな。男だけど。 「ありがとう…えと…ボクは日向 美都(ひゅうが みと)だよ」 「俺は南雲恭哉。で、こいつは」 「葛西千鶴だよ。美都ちゃんは何組なの?」 「H組だよ」 「一緒だ!美都ちゃん同じクラス何だね!」
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

573人が本棚に入れています
本棚に追加