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何気に朝は忙しい。
ご飯も作らないといけないし。
お兄ちゃんを起こすのも私の役目。
「…お兄ちゃん、起きてよっ。」
私はお兄ちゃんの体を布団ごと揺さ振る。
寝起きは悪いんだよなぁ…。
なかなか起きてくれない。
「朝ご飯食べないの? 遅刻しちゃうよ?」耳元で大きな声を出してみる。
これは少し効果ある。
「……んんっ。」
布団の中で大きく体を伸ばし始める。
やっと起きたかな。
「時間ないよ? 間に合う?」
私は時計を見ながら確認する。
「朝ご飯は食べるよ。 彩の手作りだし。」
って…この一言は嬉しいなぁ。
頑張って作りたくなるもん。
「うん♪ わかった♪」
お兄ちゃんが着替えてる間に台所へ。
お味噌汁温めなくっちゃ。
一緒に食べる朝ご飯は美味しいもんね。
でも…
少し作れるって程度で…
お兄ちゃんの口に合わないと思う…。
それでも何も言わずに食べてくれる。
もっと料理上手にならないと。
頑張って料理覚えなきゃ。
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