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しかし、先生から返ってきたのは予想もしていなかった返事だった。
「…違うの。先生はキスをした事を怒ったわけじゃないの。君が…しっかりと勉強に取り組んでくれなくて…少しイライラしてしまって、あんな態度をとってしまったの」
先生の言葉を聞いた僕は、ようやくこの涙の意味を知った。
「…ごめんなさい」
全てを理解して僕は再び謝罪の言葉を口にした。
それは心の底からの込み上げてきた謝罪の言葉。
そして、シンプルで一番相手に伝わりやすい言葉でもあった。
それを聞いた先生は再び僕の肩を力一杯抱き締めてくれた。
身体に触れる肩や胸などから先生の温かな温もりを感じた。
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