Ｄａｙ ～ありふれた日常の中に～

“きっかけ”（小学生編）

僕は田舎の小さな町に住む平凡な小学６年生。

とりわけ目立った特長もなく、そんな僕を心配して両親は学習塾に通わせた。

そうして、『運動で目立たなくても、勉強だけでも』という親の勧めで近所にある“個別指導の学習塾”に小学４年生の春から今も通い続けている。

それでも僕は頭を使うよりも身体を動かす事の方が向いているように思っていた。

少なくとも塾に通っただけで勉強が好きになるはずもなく、逆に塾で出される大量の宿題が原因で以前よりも勉強が嫌いにさえなりかけていた。