コウスケの人生――始まり

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「マーシー!お待たせぇ!」 かわいらしい高めの声がこっちに向かって投げかけられた。 「おぅっ!カナチャン!久しぶり!」 駅前の時計台の下で俺の連れ、マサシがかっこつけて挨拶をした。 今日はマサシ幹事の飲み会。 というか4対4のコンパ。 今年もあと1週間チョイ。 10代最後の今年中に彼女を作りたい俺としては、密かに期待しているコンパだ。 「本当に久しぶりだねぇ。」 「カナチャン俺のこと避けてなかなか会ってくれないんだもん。」 「マーシーでしょ!避けてたの!」 カナチャンは軽くマサシにボディタッチ。 もうこいつら出来てんのか? マーシーって… 「こんばんはぁ! 寒いからとりあえず店行かね?」 二人の話を割って、寒そうに体を丸めて両手をズボンのポケットに入れながらダイは話しかけた。 ナイス、ダイ。 「そうだな。 じゃあ女の子達、俺の後に着いて来てください!」 マサシはカナチャンの後ろにいる女の子達に優しく言った。 笑ってうなずく女の子達。 悪くないじゃん。
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