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そして、今に至る。
魔導具を失った烈火達に力は無いと判断した者達が、世界各国から集い、休むこと無く襲いに来るのだ。
そんな日常に烈火は飽々していた。
一瞬で民家の塀に跳び上がり、駆け出す烈火。
それを見て隠れることをやめて追い掛ける黒服を着込んだ男二人。
烈火:「お~い!朝っぱらから男の尻追い掛け回して楽しいですかぁ~」
追い掛けてくるスーツ姿の男に尋ねるが、もちろん返事は無い。
返事がわりに男二人は持っていた銃を烈火に向かって発砲しだした。
烈火:「はぁ~」
烈火は軽く銃弾を避けながら、溜め息を吐く。
いつの間にか烈火は男二人の後ろに回り込み、首筋に手刀を食らわせる。
男二人は即意識を飛ばす。
今週になって何回襲撃を受けたかわからない。
せめてもの救いは家や、学校に居る時に奇襲が無いことだ。
烈火の口から二度目の溜め息がもれる。
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