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「もぉ~あったまくんなぁぁ!」
教室に入ると違うクラスのクセに我が者顔で烈火の机にあぐらをかいて座っている、短髪でハチマキをまいているスタイル抜群の少女に、ゴリラのような体格で、鼻ピアスをしていて、モヒカンがよく似合う男が椅子に腰かけていた。
少女が叫んでいた。
烈火:「おい・・・風子に土門や・・・てめぇら此処何組だと思っとるんじゃぁ!!さっさと教室戻れやこらぁ!!」
最後はもう怒声に変わっている。
風子:「だって!だって!だってぇ!昨日、放課後たい焼き食ってる途中に奇襲受けてさぁ!風子ちゃんのプリチーなたい焼きちゃんがぁ地面に落ちて食べれなくなっちゃったんだゼ!」
強気な言い方は元からの彼女は目に涙を浮かべて烈火に抗議してくる。
烈火:「オレが知るかよ!おぃ!土門も何とか言ってやれよ!」
土門:「うん。うん。そりゃぁ全部花菱が悪い!」
烈火:「何じゃそりゃぁ!!」
そして、いつもと変わらぬ三人の喧嘩が始まる。
それを、柳は額に汗を浮かばせながら見ていた。
柳:「・・・またはじまっちゃった」
いつもの事なのか、クラスメイトは誰一人止めようとする者はおらず、それぞれの会話に花を咲かせている。
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