★夢★

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  ふと気付けば屋上にいた。 強い風のため、髪で視界が悪くなる。 髪を抑えながら前を見ると、同じように髪を抑えている人がいた。 向かい合わせで話していたが、顔は見えない。 服装からして女の子だろう。 少女は屋上の隅にあるフェンスを乗り越えていて、1歩でも後ろに行けば落ちてしまいそうなところにいた。 止めるように声をかけると、泣きながら何かを叫んでいる。 聞き取れなくて近付こうとした時、今までよりも強い風が吹く。 少女の体がぐらっと揺れた。 少女の姿が消えるまでが、とてもゆっくりに見えた。 その間に動くことも出来ず、ただその光景を見ていた。 少女の姿が完全に見えなったとき、少女がどうなったのかを理解した。 そのまま悲鳴を上げ倒れた…。  
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