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2時間程、ボーっとした時間を過ごすと、喫茶店をあとにした。
外はまだ、冷たい雨が降っている。
まだ、昼の3時頃だというのに辺りは暗闇に包まれているかのよう。
俺は、足早にマンションへ戻っていた。
入り口に差し掛かった時、花壇のところでずぶ濡れになって、ブルブルと震えている仔猫のような子を見つけた。
彼女は、大きなボストンバックを胸に抱えている。
考える前に、俺は彼女の上に傘を差し出していた。
何だか、ほっておけない…
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