彩衣とやよい

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 高校生活が始まり、1週間か経った。 そんなある朝、机の中に手紙が入っていた。 差出人は進藤やよいだった。 やよいと言えば、入学式前に彩衣にぶつかってきたみなし女子高生だ。封筒を開け、文面を見てみた。 内容は短く、「放課後、図書室で待っています。来てくれると嬉しいです。」と書かれてあった。 (何だろうか…。これは行くべきなのだろう) 放課後、図書室に行くとやよいが既に座って本を読んでいた。 「やよい~」 彩衣が呼ぶと、やよいは嬉しそうな顔をして 「真田さん、来てくれてありがとう。」  彩衣はほとんどのクラスメイトを名前で呼んでいるが、やよいは未だに他人行儀だ。 「何か相談?場所移した方がいいかな?」  「うん、できれば、そうしてほしい。学校では話しにくいから」 彩衣とやよいは学校を出ると、彩衣の家へと向かった。 ちょうど今日は、佐賀は出かけており、帰ってくるのが遅い。まぁ、いたからどうこうという事もないのだが… 「ここが真田さん家?」 やよいが囁いた。 「居候だけどね。自宅は追い出されちゃったから。まぁ、中入りなよ。」
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