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彩衣はやよいを自分の部屋に通すと、飲み物などを持ってくる為、下に降りて行った。
残されたやよいはそわそわしていた。
彩衣に相談する事を決意したものの、どこまで話すべきなのか、嫌われないかという不安から迷い続けていた。
彩衣のように入学式からすでに同じ学校に理解者がいるというのは無いに等しい。
そんな中で、偶然とは恐ろしいもので、入学式前にぶつかった人が同じクラスになった…、またみなし女子高生だったとは…。
やよいは自分にあるもやもやしたものを晴らすには彩衣に話そうと思った。
しかし、引っ込み思案が災いし、なかなか言い出せずにいた。
で、今日意を決して彩衣に声を掛けたのだが…。
やよいは彩衣の部屋を見回してみた。
彩衣の部屋は女の子の部屋としては、シンプルすぎる気がした。動物やキャラクターのぬいぐるみがある以外は飾りっ気がない。
通学から女子高生を演じているとはいえ、女の子趣味ではないようだ。それに比べて自分は…どうなのだろうか…
やよいがそんなことを考えていると、彩衣がジュースとお菓子を持って、部屋に入ってきた。
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