第3章

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そしてあの時脳裏に映し出された消えることのない恐怖は今も続いていて……… まだまだ遠いなぁ…少し走るか。ちょっと足痛いけど。 ヤバぃ!! 莢「わっ!ぃだっ!!」 走り出した途端すごい勢いでこけてしまった。 当然のごとく膝と掌をすりむいちゃって血がにじみ出てくる。 莢「…痛ぃよぉ…」 私は周りを見ても誰も走っている人が見当たらない… 莢「うぅ…、どうしよう…」 でも歩くしかいよねぇ… 私は走らずにゆっくり歩き続けた。 こんな時でも嫌なくらい優ちゃんの顔が浮かぶ もう…なんで… ヤダ!消えろ!バカ! すると後ろから女の子が追い抜いていった。ジャージを見るからして1年生。 私の歩き方がおかしいのが分かったのか振り向いて話しかけてきた。 .
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