双子の誕生

2/3
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
昔、昔ある国に双子の子どもが生まれました・・・・ 二人は協会の鐘に祝福され、姉はルイ、弟はカイと名付けられました・・・ 二人は共に遊び、共に学び大きくなっていきました・・・ 「ねぇカイこれからもずっと一緒にいようね!」 「うん」 しかし国はそれを許さなかった・・・ 跡継ぎは二人もいらないのだ・・・・ 「待って!!いやよ・・・カイ!!カイと離れたくない!!」 「待って!!ルイの傍にいたいんだ!!」 二人は引き裂かれ、姉は王女として弟は召し使いとして・・・・ 皮肉は運命を歩みはじめた・・・・ それから数年後・・・・・ルイは悪ノ王女といわれていた・・・ 「王女様、新しい召し使いです」 「ふ~ん・・・そう・・・とおして」 ルイは後ろを向いたまま答えた・・・・ 「はい」 「初めまして・・・ではないですね・・?ルイ王女様?」 「Σえっ!!」 その言葉にルイは勢いよく振り返った・・・・・ 「ニコッ」 カイはルイに笑いかけた 「カ・・・イ?」 ルイは震える声でたずねた・・・ 「はい、王女様・・・・いや、ただいま・・・ルイ」 ルイは目に涙をため・・・ 「カイ―――!!」 とカイに抱きついた・・・・
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!