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新羅が驚くのも無理はない。妃は、トップモデルの妃響だったのだ。
響を目標にしてモデルを始める人が増えたり、と世間を騒がすモデルなのだ。
…そんなモデルが振られる、だなんて。馬鹿だから、仕方が無いのだが。
「すっげぇ!!って事は、篠崎ってすごい奴??」
「ただ、小せぇ頃から仲が良かっただけだ」
「そうそう。でも、まさか俺までこの学園から推薦を受けるとは思わなかったよぉー」
「……よくこんなダメ人間と友達になれましたね」
「コイツは従兄弟なんだよ。ってか…雅、さっきからヒドくないか?」
「……いえ、別に?」
引き攣り笑顔の篠崎に対し、雅は涼しげな顔のまま。
「日向は、ダメ人間なんかじゃないよ?中学の時からずーっと生徒会長だったんだ、すごい頭良かったし、かっこよかったよ?」
「マジで!?想像もつかねーよ」
「あれは、祖父に頼まれたからな。別にやりたくてやってたんじゃねーよ」
「そんな事言っちゃって。何だかんだで、張り切ってたじゃんっ」
「ちゃんとやんねーと祖父に怒られるからな」
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