entrance-入学-

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「俺、絶対に観に行きますっ」 「新羅君、だっけ?」 「あ、はい。そうですけど…?」 「君、カッコイイね!」 「…………はぁっ!!?」 妃の突然の言葉に驚く新羅。 確かに、新羅は上の中並のかっこよさだが、本人はその事に全く気付いておらず、驚きが隠せなかった。 まぁ、トップモデルに言われたら誰でも驚くか。 「…拓斗はカッコいいよ。本人は気付いてないけど」 「お、お前ら…俺をからかってんのかあぁっ!!!?」 「え?別にからかってなんか無いよ?素直にかっこいいなーと」 「そうだ。姫璃にからかうなんて高度な技は出来ないよ、馬鹿だからな」 いまいちフォローになってないフォローに妃は、うんうん。と頷く馬鹿さ加減。 「……ほ、本当に?俺、ってかっこいいの?って、騙されるわけねーだろ!ばーか」 「新羅君のファンクラブ在ったって、友達に聞いた事あるよっ」 放心状態な新羅に必死に説明する如月。 …自分がカッコいい事が信じられない様子の新羅。 .
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