entrance-入学-

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かっこいい、かっこ良くない、だの言い争ってる内に妃は、仕事に戻った。 「お前、案外人間不信なんだな」 「別に、人間不信じゃねーけどっ!」 「……拓斗は、人間不信じゃないよ。ただ、拓斗の家族はみんな美形だから」 …家族みんな美形とか、相当すごい家族だな。と皆は、拓斗を見つめながら思った。 「ま、この話は終わりにしよう。らちが明かないからな」 「そ、そうですねっ!で、何したらいいんですか?」 「あー?まだ、それを言うか。」 「……センセイが、答えてくれないからでしょう?」 「そうだよ!!教えてくれよっ」 「……じゃあ、委員会でも決めてくれ」 面倒臭そうに吐いた台詞に如月ははいっ、と返事をしたその時だった。 キーンコーンカーンコーン 「あ、授業…終わっちゃいましたね」 「…結局何もしてない」 「どれもこれも、篠崎の所為だな」 「はーい、HRするぞー」 三人の恨めしい視線に気付いているのか、いないのか、篠崎は生徒に呼び掛けた。 .
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