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入学式から一ヶ月も経たない内に、椎葉学園には大イベントがやって来ようとしていた。
入学式翌日
「今日の学活では、一ヶ月後にある一番面倒臭い“体育祭”の事を決める。ほら、前に出ろ」
「やっぱり、私達がやるんですね…」
「当たり前だろ。俺は、面倒臭いからやらん」
「…ダメ人間センセイは、ほっといて僕らでがんばろう?」
「良かったなー、雅。書記の出番じゃないかーはっはっはぁー」
雅の皮肉にも、嫌味で返せるようになった篠崎。
だが、雅には効かず…涼しい顔のまま無視されるだけだった。
「おしっ、先ずは…徒競走からだな!」
「はいっ!えっとー…100m走は男女6人ずつで、200m走は、男女4人ずつです。」
「おー、じゃあ…100mやりてー奴」
着々と進んでいく競技決め(?)
書記の雅も嫌がりつつも、黒板にチョークでスラスラと綺麗な字を書いていく。
「…拓斗、」
「ん?どうした臣」
早くも終わった競技決めに皆が騒ぎ出した頃だった。
書記の雅は、黒板に書いた事を綺麗にまとめてノートに写していた。
ところが、雅は突然新羅を呼んだ。
「……一人、足りない。」
「はぁっ!?…誰だよっ、手ぇ挙げてねー奴!!女装させんぞっ」
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