entrance-入学-

3/14
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
「今日からお前らの担任になった篠崎だ、俺はやる気も何も持ち合わせてないので、テキトーにお前らがやってくれ」 ここは、中等部1年B組の教室。 皆がざわつく教室内に入って来たのは、眼鏡を掛けた男、篠崎だった。 篠崎は、優秀な教諭だが、性格は大雑把で面倒臭がり屋で性格には難あり、だが篠崎の教え方は上手く、生徒からの支持も高い。 「ってな訳で、委員長と副委員長を決める。誰か、やりたい奴ー」 決まってこういうのに手を挙げる奴は数少ない。 このクラスも例外ではない、誰一人手を挙げないどころか、篠崎から目を逸らす生徒まで。 「まー、最初から居るとは思ってなかったが…、俺がテキトーに決めちゃっても文句なし、だからな」 えー、と言いながら生徒名簿を見ていた篠崎は、テキトーに名前を呼び上げた。 .
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!