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「じゃー、委員長は新羅で副委員長は如月な」
「はっ!?何で俺様が「文句はなし、って言っただろーが」
「どうして私なんですか!?」
名前を呼ばれた生徒は、勿論反論を述べたが、新羅の反論は途中で遮られた。
…何故、篠崎は新羅と如月を委員長と副委員長に選んだか、という理由は目に見えていた。
「別に。ただ、変わった名前だったから」
「…………」
「…っは、何だそりゃ?じゃー、コイツは?」
「はっ?何で僕が…?」
新羅は、黒髪に赤色のメッシュが入った男を指差した。
指を指された男は、実に嫌そうに顔を歪めた。
「コイツ、雅臣、っつーんだよ。なっ?珍しいだろ?」
「…そうか?俺の知り合いに妃 姫璃(キサキ ヒメリ)、って言う男がいる。そいつよりは珍しくねー」
「…珍しい名前の基準はソイツか……」
篠崎は、黒板に「妃 姫璃」とチョークで書くと、フンッと笑った。
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