生暖かい雨とざらついた情熱

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崩れるように倒れていった 君が頭から離れません テ・アモーレ 冷たい頬を撫でて口づけをした 君が照れて笑うことは無かった 虫の知らせで聞きました君が 過去の君が未来(ここ)に来てるんだと ただ君だけは ただ君だけは 他の輩に触れさせたくない 解ってほしい 僕の命より 君の方が大切なんだということを 嗚呼 このまま君の元へ 行けたら どんなに良いだろう 君を傷つける事などなく 君を連れて逃げたい こんな哀しい未来じゃなく 明るい未来見せたかった 君を汚すことなどない未来 造ってあげたいんです 君の笑顔をまた 取り戻すために 僕は闇に沈む 君は元気でしょうか? 僕ら出会った日に 僕を叱りつけ 泣きそうな顔 見せつけてくれましたね 最後に会った日も 君は泣きそうで 僕は意味も知らずに 君を抱きしめました 土砂降りの雨の足音 聞きながら約束した 「離れていても2人は平気 だからずっと笑っていよう」 それでも止まない涙 濡れた君の華奢な手は いつかの約束を残し 僕の手から離れてしまった さよなら、愛した君よ さよなら、過去から来た君へ 体からの紅と共に 最後に君を想って 次逢うならば君を抱きしめ 二度と離したりなどしません _
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