ある日の朝

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穏やかな日差し、春のほのかな香り、小鳥達の囀り… 休日だからノンビリと寝坊もできる… って訳でもない。 “ガチャ!” 平日と変わらず、今日も僕は怒鳴り声で目覚めた。 「アナタ、休日だからって何時まで寝てるつもり!?」 一緒に住み始めてから、未だ電池切れもしたことがなく、性能の良い目覚まし時計だ。 なんて呑気なことは言ってられない。 僕が重たい瞼を必死にこじ開けると、そこには、いつものように仁王立ちした妻の美月が立っていた。
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