ある日の朝

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妻の奴、キツい口調ながらも、きっと僕の二日酔いを気にして、献立を考えてくれたに違いない。 そんな心配りもまた、ちょっぴり嬉しかった。 美味しい食事を終え、窓から外を見ると、昨日着ていたYシャツや靴下類が干されているのが、目に映った。 ”おー、流石!口は多少悪いが、出来た女房だ!” でもまだ、体には気だるさも残っていて、テキパキとした行動は難しそうだ。 時間を要して、また妻に怒られるかもしれないが、少しだけシャワーを浴びさせてもらおうかと、僕は再び洗面所へ向かった。
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