『ノン・スパイシー』

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くだらない平穏な日々に少しウンザリしながらも心地よく感じる… これが良いことか悪いことかなんて分からないし、皆もさして興味ないだろう。 つまり、最後は自分自身だったりする訳で… じゃあ、どうしたい?なんて聞かれても困る訳で… 『あれ?森山君?』 突然名前を呼ばれ、この茶番にもならない様な言葉遊びを止める。 「ん?」 僕の名前を呼ぶ声の主は公園のベンチに座っていた。 「ああ中川、何やってんだよ?」 『そっちが何やってんのよ。今、何時だコノヤロー。』 公園に設置されている時計に目を向ける 針は11を指していた。 「中川は針時計読むの苦手か?11時だよ。」 『違うわよ、馬鹿! 学校!今日学校休みじゃないでしょ!』 「知ってるって。今、向かってる途中だもの。」 中川は鼻でフッと笑った。
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