彼はきれいだった

リサとお姉ちゃん

「て、ゆーかもう少し化粧しなよ。私の厚化粧が目立つでしょー(笑)」

と、口を尖らせて笑う。

リサは性格もいいから友達も多い。

私もこんな風にサバサバしたい。

「だって今日寝坊して時間なかったし…」

「だから夜更かしするなってことじゃん。」

う。当たってます。

ハイ…と力なく頷く。

「あ、あれあんたのお姉さんじゃない？」

私はリサが指差した方に顔を向ける。