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洗面所の鏡を見て、うわぁ……この鏡に映ってる野郎気持ち悪いなりぃ……とか考えながら寝癖を直していると。
「悠介さーん、今日はお手伝いしますよー!」
そう言いながら、我が愛しのマイスゥィートエンジェルメイド雅さんが、俺の右手にあった櫛をひょいと奪いとり、俺の髪を梳かしはじめた。
「ふふっ、悠介さんの髪の毛はホントに綺麗で良い匂いがしますね」
とびきりの笑顔で、俺の寝癖を梳かしながら匂いを嗅いでいる雅さん。
ホントなら俺の髪の毛なんぞ、綺麗でも良い匂いでも無い筈なんだが、雅さんが幸せそうにしてるから俺は黙ってるとしよう。メイドさんの望みを叶えるのも御主人様の勤め、だろ?
「雅さん、ありがとう。次は俺が髪の毛梳いてあげようか?」
「えっ、そんな悠介さんに。……ちょっと、いえ、凄くしてほしいです……」
冗談で言ったつもりが、急に挙動不審になり、目が完全に泳いでいる。
それにしても、雅さんの台詞になんか、こう、一抹のエロさを感じてしまった……。
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