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「ん……ごめんごめん。じゃ、お休み」
とりあえずまだ眠気が覚めておらず出来る事ならまだ寝ていたいので布団を頭から被り目を瞑る。
「悠介さん? もう朝ですよ。二度寝は私が許しませんよ」
「……何故」
何故、二度寝が許されないんだ。あの虚ろな意識の中でもう一度夢の中に落ちる時の感覚が俺に幸福感を齎してくれるってのに。
「な、何でもです!早く起きて下さい」
「ムリ。ネムイ。キョウヤスミ。オレネル」
片言の日本語で超簡潔に言いたい事だけ言って意識を闇の中に放り投げようとする。
あんな夢見た後だけど案外眠気ってのは簡単にやってくるわけで、本格的に二度寝へと突入しようとしたわけだが……。
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