92人が本棚に入れています
本棚に追加
横目で雅さんのほうをチラリと盗み見てみるとそこには……。
何と言うことでしょう……。滅多に頬を赤らめる事の無い雅さんの頬が真っ赤に染まっております。そりゃもう真っ赤に、熟れたての苺の如し真っ赤です。
これ写真撮っても良いよね?答えは聞いていない。
つーわけで撮るわ。盗撮?
何、それ?食えんの?
盗撮を試みる為に枕もとに置いてあった携帯を開きカメラを起動しようとすると……。
待ち受け画面いっぱいに雅さんがいます。これやったの雅さんなの? そうなの? つーか俺の携帯弄れんのは雅さんだけです。本当にありがとうございました。
まぁ、今のラッキー待ち受けハプニングのおかげで盗撮――もとい写真撮影はしなくてすんだので、雅さんをこの世に連れ戻しますか。
「雅さん、おはよう」
俺が声を掛けるや否やハッとした表情をした後、いつもの柔和な笑顔を浮かべながら瞬間的に立ち上がった。
「悠介さん、おはようございます」
さて、今日も気合い入れて頑張りますかね。
最初のコメントを投稿しよう!