花子

2/5
前へ
/21ページ
次へ
なぜかこの日の事は覚えていた。 母 「いいかげんにして?この子はもう二歳なのよ!?じゅりあちゃぁーん。」 母が私に向かって手を広げた。 私はそばにあった石ころに夢中だったし、何より<じゅりあ>が何だかわからなかったから 母に近寄らなかった。 父 「まりあがいい!!まりあ~!お前もまりあがいいでちゅよね~?」 父が私のそばにきて 顔を近づけた。 私 「ばっ!や~っ!ばんばっ!」 父の顔が変な表情だったな…。 私は石ころを父に当てた。 理由としては… 母 「あら。お母さん。」 父が後ろを向くとそこに歩いて来たのはおばあちゃん。 私 「ばんばっ!ばんばっば!」 おばあちゃん 「あじゃじゃ。石ころ好き?」 私 「あんば~?」 おばあちゃんは話し相手だった気がする。 今でもそうだけど。 母 「この子、なんでお母さんには反応するのかしら?」 父 「オフクロ、ちょっと留美(母)と話し合いたからまりあの相手頼む!」 脚しか見えないが、両親は私とおばあちゃんを庭へおいて 家へと消えていった。 おばあちゃん 「あにしたよ。2人とも、まだ子供に名前つけねぇかぁ!」 そんなふうにおばあちゃんは言いながらも、何やらニヤニヤしていた。 おばあちゃん 「お姫様と山でもいくかー。なあ?」 私 「んまんまんまぁ!」
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加