天使との契約

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光の中、辺りは見渡す限りの白 その中に2つの影があった。1つはゼオン、もう1つはゼオンが召喚したであろう使い魔の影、その影は誰もが見惚れるであろう美貌を持つ女性で、6つの白く美しい羽を背中から生やし空中に留まっていた。 「天使か」 ゼオンが呟く、それに答えるかの様に天使も口を開いた。 「呼び出しておいて無愛想ですね。我が名はミカエル、貴方を主と認めんがため参上した。貴方の名前は?」 「我が名はゼオン。ではミカエルよ、貴方に問う、我を主と認めるか?」 「認めましょう」 ミカエルは羽をたたみ、ゼオンの前にふわりと着地し、前にいるゼオンに片足の膝を地面に着けた。 「これより私は貴方の使い魔となりましょう。我が名は四大天使の一人ミカエル、マスター刻印を下さい。」 ゼオンはナイフで切った手を差し出した。そして、垂れている血をミカエルに飲ませた。 これが使い魔との契約で、血を飲むことで使い魔の体に主の刻印が浮き出ることで、契約完了である。 血を飲むとミカエルの体が光だし、その光は手の甲えと集まり刻印となった。 「契約完了だな、これからよろしく頼む・・・、ミカエル」 「覚え難いようでしたら、レイラとお呼びください。私の本当の名前です。」 「わかった、じゃあレイラ。戻ろうか」 「はい」 レイアが指をならすと、白色だった周りが薄れていき、ゼオンはグランドに立っていた。
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