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「「眠い~」」
「「うるさい」」
今日は高校の入学式であるため、いつもよりも早く登校しないといけないために、ゼオン達は眠い中来ているので、つい同時に声をあげ、同時に怒られてしまった。
校門の近くにある受付で手続きをすますと、4人とも体育館へと入っていった。
Sランクの高校であるために、教師及び他の生徒の使い魔の魔力はけして低いものではなく、辺りには言われようの無いよどんだ魔力が充満していた。
「我々には及ばぬが、皆中々の魔力の持ち主だな。マスター」
体育館に入って紅蓮がまず始めに口を開いた。
「ちゃんと魔力は押さえておけよ。」
「わかっているさ」
そう言うと紅蓮は、ゼオンと始めて会ったヴァンパイアの姿になった。
「それでは私も」
紅蓮につられて、レイラも羽をしまって姿を変えた。
その後は、校長からの眠くなる話を聞いてゼオンは寝そうになったが、後ろにいる天使に怒られて眠る事が出来なかった。
『それでは皆さん、クラスを確認して各教室に向かってください。』
司会の人の声を合図に全員立ち上がり、体育館を出た。
「マスター、入学式なんですから寝てはいけませんよ。」
「だって眠いんだもん。」
「だってじゃ有りません。」
場所は変わり今ゼオンは教室にいた。クラス分けはゼオンが三組で、サモンが七組だった。
「てか、学校行くよりも、お前に教えてもらった方が良いと思うのは気のせい?」
ゼオンはレイラに聞いた、確かに四大天使の一人であるレイラに聞けば、学校よりも高度なものを教えてくれる筈である。
しかし、レイラは溜め息をつきながらゼオンを見た。
「マスター、身の丈にあった勉強をしましょう。」
ゼオンがあきれられている中、不意に教室の扉が開かれた。
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