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「頭を過ぎったのはまんじゅうの事だった!
あの夢は正夢かも知れない
でも、ありえない事だよね
笑えるよね
犬ごときに心を取られてしまうなんてさ。バカバカしい!」
納得させる独り言も強がりな事を成海が1番判っていた
こうなったら、まんじゅうと話すしかないな
決着つけないと、せっかくの高校生活が真っ暗じゃん
どう、話せばいいのか?判らないけど~
「あ、あの時、トイレで聞いた空耳、あの声はまんじゅうだったのか。話し掛けくるのを待てば会話出来るかも知れない。
納得させなくちゃ自由にさせないからね!
今日は、疲れた1日だった
1番、ダラけて受けていた体育の授業なのに、クラスメートの中で私ひとり目立って張り切っていたし。大好きな授業中は眠くなるし。1番しんどいのが~においに超敏感なのよ。友達の髪の毛のシャンプーのにおいをクンクンしてしまう!誰と誰と同じシャンプーを使っているかまで判る。友達が言うには、成海、今日はいつもと違う感じだねぇ!どこがどうとは言えないけど~雰囲気がねえ
学校の帰り道に親友の友香に留めの言葉
「成海、なんかさ、今日は犬みたいに私の周りを回って歩いてるけど~目がおかしくなるから並んで歩かないかな?」
え!気付かなかった。友香の周りを回りながら歩いていたなんて~
他にも変な行動を気付かないうちにやっていたら、どうしょう…
結構クールなイメージを装ってきたのに。
ダメじゃん!
私はずんと落ち込んだ
「成海、どうしたの?急に黙って?」
「うんん、何でもないよ。また、明日ね」
友香と別れて、思っていた。
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