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一瞬のことだった。
章ちゃんのじゃない
誰かの指が私に触れて
抵抗する暇もないうちに
章ちゃん以外の誰かと
他の誰でもないわたしは
ひとつになってしまった。
遠くのほうから微かに聞こえる
章ちゃんの声。
泣いてるの?
「すばるくんがイチゴとったっ」
だから
わたし言ったじゃない。
聞かなかった章ちゃんも
悪いんだよ。
ばか。
END
(でも、泣いちゃうぐらい
わたしが好きなのね、嬉しい。)
(必死で隠そうとする
すばるくんがおもしろすぎて
泣いてもーたわ!)
_
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