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「でも18で1人暮らしって、昴の実家って遠いの?」
「電車で2時間くらいのとこなんです。」
「そうなんだ。私もね、昴ほどじゃないんだけど実家から会社まで距離があってね。去年20歳になったとき、1人暮らし始めたの。」
「じゃあ、百合子先輩も1人暮らしなんですか?」
「そうだよ。」
「お弁当も作ってくるなんて、凄いですね。」
「昴もそのうち出来るようになるって。」
「じゃあ今度私と恵菜で、百合子先輩と昴の家遊びに行って良いですか?」
「いいよ。」
「もちろん。」
あっという間に昼休みは過ぎた。
ハデだと思っていた真矢は、明るい良い子だった。
キツそうと思った恵菜は、しっかり者だ。
優しい先輩と、良い同期に恵まれた。
もう、過去の私じゃない。
本当に生まれ変わったんだ。
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